[ 3543 ] コメダ HDの株主優待と銘柄分析
[ 3543 ] コメダ HDのとり丸的買い判断
- 収益性:
- 成長性:
- 利回り:
- 割安さ:
- 安全性:
指標 | 数値 | コメント |
---|---|---|
収益性 (ROE) | 13.0% | ROEに関しては13%と高い収益性を有しています。事業の特徴 にもありますが、収益性を高める様々な工夫がすばらしい! 外食産業の中でも非常に高い部類となっています。 |
成長性 (売上伸び) | 13.5% | 毎年30~40店舗の新規出店をしています。決算説明には 何年以内に何店舗という数字目標がなかったのでそこが知りたい ですね。 |
利回り | 1.9% | 配当性向は40%を超えており株主還元の意欲は非常に高いと いえます。株価が順調に推移しているので利回りとしては 少し物足りないですね。 |
割安さ (PER) | 21.2倍 | PERは21.2倍と決して割安とは言えない株価にはなっています。 PBRも3.0倍と割高水準といえると思います。 |
安全性 (自己資本) | 42.1% | 自己資本比率は安定的に1つのボーダーラインである40%を 超えており財務面において優秀な経営が出来ていると判断でき ます。 |
とり丸的 各指標の判断基準も下のボックスに記載しているので、どういうロジックで判断したかも併せて見てみてね!
- とり丸的 各指標の判断基準
-
- 収益性・・・今期予想ROEで判断
[ 星5 ] 15%以上 [ 星4 ] 10%以上 [ 星3 ] 7%以上
[ 星2 ] 3%以上 [ 星1 ] 3%未満 - 成長性・・・総売上高の伸び率で判断
[ 星5 ] 15%以上 [ 星4 ] 10%以上 [ 星3 ] 5%以上
[ 星2 ] 1%以上 [ 星1 ] 1%未満 - 利回り・・・今期配当の配当利回りで判断
[ 星5 ] 4%以上 [ 星4 ] 3%以上 [ 星3 ] 2%以上
[ 星2 ] 1%以上 [ 星1 ] 1%未満 - 割安さ・・・今期予想PERにて判断
[ 星5 ] 10倍未満 [ 星4 ] 10倍以上 [ 星3 ] 15倍以上
[ 星2 ] 25倍以上 [ 星1 ] マイナス - 安全性・・・直近の自己資本比率で判断
[ 星5 ] 60%以上 [ 星4 ] 40%以上 [ 星3 ] 30%以上
[ 星2 ] 10%以上 [ 星1 ] 10%未満
- 収益性・・・今期予想ROEで判断
[ 3543 ] コメダ HDの株価・基本情報
[ 3543 ] コメダ HDの株価指数
株 価 | 時価総額 | PER | PBR |
2694 | 1258億円 | 21.2倍 | 3.0倍 |
ROE | 自己資本比率 | 配当利回り | 配当性向 |
13.0% | 42.1% | 1.9% | 44.3% |
- PER ➢ 株価が割安か割高かを判断するための指標。日本の上場企業の平均は15倍程度なのでそれ以下であれば割安と判断される傾向に!
- PBR ➢ PERと同様株価の割安さを測る指標。PBRが1倍未満だと割安と判断される傾向に!「株価÷1株純資産」で計算が出来ます。
- ROE ➢「企業がどれぐらい効率よくお金を稼いでいるか」を示す財務指標。業種によって平均値が異なりますが一般的には10倍を上回ると優良企業と判断。
[ 3543 ] コメダ HDの配当金
配当実績 | |
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2024年2月期 | 53円 |
2023年2月期 | 52円 |
2022年2月期 | 51円 |
2021年2月期 | 39円 |
2020年2月期 | 51円 |
2019年2月期 | 50円 |
配当性向は約45%前後で推移。配当利回りは「1.9%」!配当性向は40%以上と株主還元の意欲は強いものの株価が高くなってきている為、配当利回りとしては物足りない。。。
配当政策として、2026年2月期までの5か年を対象とし総還元性向を50%以上にするという目標を立てています。
[ 3543 ] コメダ HDの会社概要
「珈琲所コメダ珈琲店」及び「おかげ庵」のブランドで喫茶店のFC事業を展開しFC加盟者に運営ノウハウを提供。また、FC加盟店を含む人材の育成及びモデル店舗として直営店を出店しております。
新業態として、2019年10月に「BAKERY ADEMOK(石窯パン工房ADEMOKから改称)」、2020年7月に「KOMEDA is □」、2022年4月にテイクアウト専門店のコメダの大判焼き「大餡吉日」を立ちあげる。
[ 3543 ] コメダ HDの経営理念
「私たちは“珈琲を大切にする心から”を通してお客様に“くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します」という経営理念のもと、お客様を最優先に考え、居心地の良いお店作り、コーヒーやパンなどの食材の品質・信頼性の向上、清潔で快適な環境を保つことに努めています。
また、ユニークな店舗設計・FCシステム等の強みにより、外食市場における独自のポジションを確立し、FC加盟店を中心に全国でフルサービス型の喫茶店のチェーン展開を行っております。
[ 3543 ] コメダ HDの事業の特徴
独自フォーマットでの高付加価値提供による、店舗の集客力と成長性
- お客様への「くつろぎ」を最優先にした店舗づくり
- 高い天井や採光にこだわり開放的な空間、座り心地の良いソファなど居心地よい店内空間
- 郊外の住宅街に広い駐車場付の店舗を構え、近隣住民のリピート来店を獲得
長期安定的なFC店舗の収益性
- 近隣住民の日常利用により、景況感に左右されづらい安定した売り上げの実現
- 郊外立地による地代・賃料がローコストですむ
- 食材の共通利用が多くムダのないメニュー構成、フードロスコストの削減
- 内装に木材を多用しているため、改装時も削り直しにより新品同様に
- 売上増加がFC加盟店経営者の利益増につながる席数比例の定額制ロイヤリティ
独自のFCシステムによる、本部の安定した高収益力とキャッシュ・フロー創出力
- お客様の日常的リピート来店により店舗売上の安定化
- 負荷の低い店舗オペレーションにより人材投入の削減と人材育成の簡素化
- 主力商品であるコーヒー・パンをグループ工場から店舗に直接供給する事による流通コスト・中間マージンを抑えた高収益力が特徴
- FC店舗の比率が高く、FC本部の設備投資負担が低いため強いキャッシュフロー創出力を発揮
自社グループによる飲食料品を製造しFCに販売する。FC比率が高く定額制ロイヤリティにより売り上げが上がれば上がるほどオーナーが儲かるというモチベーション。
控え目にいって最高のビジネスモデルですね!!!
[ 3543 ] コメダ HDの銘柄分析
[ 3543 ] コメダ HDの売上高&収益性
売上高に関してはコロナ禍で苦戦した2021年2月期を除いて順調に右肩上がりで成長しています。営業利益率に関しても2023年2月期で21.2%と外食企業の中では脅威の高収益をキープしております。
事業の特徴でも記載したように、自社グループによる飲食料品の卸売業・高収益商品の提供はコメダHDの大きな強みといえると思います。
[ 3543 ] コメダ HDの利益
2023年2月期で2020年2月期程度の利益額に戻ってきましたね。2024年2月期では恐らく過去最高益を達成するのではないでしょうか。
[ 3543 ] コメダ HDのEPS/BPS
EPS | BPS | |
---|---|---|
2024年2月期 | 128 | |
2023年2月期 | 117 | 878 |
2022年2月期 | 106 | 813 |
2021年2月期 | 77 | 754 |
2020年2月期 | 116 | 720 |
2019年2月期 | 112 | 648 |
EPSに関しては安定的に100を超えており同業種の中でも比較的高いほうだと言えると思います。BPSに関しては1000円を超えている企業も多い中若干劣位性がある状況かといえます。
- EPS ➢ 「1株当たり純利益」と言われ、EPSが高ければ高いほど
「収益力」と「成長性」の2つが分かると言われています。 - BPS ➢ 「1株当たり純資産」と言われ、企業の安全性を知ることができます。
[ 3543 ] コメダ HDの財務健全性
自己資本 比率 | ネットD 純利益倍率 | |
---|---|---|
2023年2月期 | 40.5 | 6.5 |
2022年2月期 | 38.5 | 7.5 |
2021年2月期 | 31.7 | 10.7 |
2020年2月期 | 33.7 | 7.7 |
2019年2月期 | 44.3 | 2.9 |
2018年2月期 | 43.4 | 3.9 |
自己資本比率に関しては直近では2019年の44.3%が最高値となっております。中期経営計画”VALUES2025″には2026年2月期までに40%以上とあります。
ネットD純利益倍率に関しても倍数が年々下がってきているので3~4倍程度になってくれたら一安心といえますね。
- 自己資本比率 ➢ 企業の安全性を示す指標。会社の財産が誰の資金で成り立っているのかを知ることができ、高ければ高いほど自立した会社といえます。70%を超えていたら超優良企業で倒産リスクが極めて低いといえる。
- ネットD純利益倍率 ➢当期純利益に対して何倍の純有利子負債を抱えているかを表す指標。借金を利益で何年で返せるか?と言い表すことが出来ます。マイナスになっている場合は財務健全性が高いと判断できる。バフェットが投資している優良企業はどこも3~4倍程度。
[ 3543 ] コメダ HDの中期経営戦略
[ 3543 ] コメダ HDの店舗数
上記店舗数は「コメダHD」が展開するコメダ珈琲店」「おかげ庵」「BAKERY ADEMOK」「KOMEDAis□」「大餡吉日」「La Vinotheque」のブランドの合計となります。
店舗数に関しては毎年30~40店舗前後をコンスタントに出店しています。
[ 3543 ] コメダ HDのフランチャイズ比率
コメダ珈琲のフランチャイズ比率は驚異の95%!!また数少ない直営店舗もFC化を進めているようです。上記の表のカッコ内が直営店舗の数となっております。
コメダ珈琲以外の出店が稼働していないのが少し気になりますね。決戦説明書でFC加盟店様と記載しているのがとり丸的に好感度がアップしますね!オーナーさんを大事にしている姿勢が伝わります。
中京エリアのFC店1店舗が直営化したのが何でだろう。。。とちょっと気になりますね。
[ 3543 ] コメダ HDの株主優待
[ 3543 ] コメダ HDに株主優待はあるの?
必要株数 | 優待内容 | 備考 |
100株以上 | プリベイトカードKOMECAチャージ 1,000円相当 (年間 2,000円相当) | ※継続株主には新規カードを送付 しない。 ※カード紛失時等の再発行には、 500円(税込)の再発行手数料が 必要。 《贈呈時期・方法》 確定日8月末:12月1日にチャージ 確定日2月末:6月1日にチャージ |
300株以上 | 【3年以上保有】1,000円相当 | ※通常優待に追加で贈呈(2月のみ) |
株主優待はプリベイトカード「KOMEKA」が発行されます。毎年12月・6月頃に自動でチャージされるというもの!長期保有特典もありますが2月だけなのが残念!
KOMEKAの残高照会はカードに記載されている裏のQRコードを読み込んで確認することが出来ます。
株主優待変更履歴
変更日時 | 変更内容 | 優待内容 |
2020年4月22日 | 拡充 | 長期保有特典制度が導入される |
2017年4月12日 | 改悪 | 年2000円分のKOMECAに変更 |
2016年6月30日 | 新設 | 年2400円分のKOMECAor 自社製品の詰め合わせ×年2回 |